富士山

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こんにちは。
まずは宣伝になりますが、
夏コミで頒布させて頂いた本ですが
とらのあな様で委託販売が始まっています。

ご興味がありましたら是非。


さて、こんな本を出したのに
夏コミの時点では今年の富士登山をできていない状態でした。

富士山登頂をすすめてる自分が登らないなんて悔しい!
と思い、8/30~31に登ってきました。
今回はその記憶を頼りにレポート日記を書いてみます。

2014年、2015年(2回)につづき
4回目の富士登山です!



■登山ルート

富士山には一般的に五合目から登れる登山ルートが4つあります。

吉田ルート
須走ルート
富士宮ルート
御殿場ルート

の4つです。
中でも一番登山者が多いのは吉田ルート
途中の山小屋がとても多くて安全なのです。

富士山も4回目ですから、そろそろ違うルートを…
と思っていたのですが結局今年も吉田ルートです。

理由は登山口までの行き来が一番楽だから(笑)
来年こそは御殿場ルートにチャレンジしたいです。



■五合目

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過去三回と同様、新宿からバスで向かいます。
晴れていてとても気持ちいい!!
でも気温は低めでした。8月とは思えない涼しさ。

そしてたどり着いたのは富士スバルライン五合目。
夏コミで出した本でもここがスタート地点でした(宣伝)
今回は自分で描いた本の動きをなぞってみようという意図もあったりしました。

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レストランをハシゴして、多すぎるくらいエネルギー補給。
登山での空腹は命取りですからね。
もちろん行動食もたくさん持ってきました。
チョコレートとかりん糖が大量にザックに…。


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暴食(笑)しつつ数時間、五合目で体を慣らして
登り始めたのは19時半頃。
まだ明るいです。

保全協力金(千円)を払って登山道へ。
これは払わなくても通れちゃいますが、払った方が気分良く登れます。


■衝撃の事実!

この時、きんモザでアリス役の田中真奈美さんへのファンレターを五合目で書いてまして。
山頂の郵便局から出そうと思っていたのですが…

保全協力金を払うとき受付の人に聞いたら
「山頂の郵便局は8月21日で終わっちゃいましたー」

富士山の登山シーズンは7月上旬から9月10日くらいまでですが
郵便局は早めに閉まるんですね。
勉強になりました。仕方ないからファンレターは五合目の郵便局から出しました(笑)


■登山道

気を取り直して登山開始。
五合目の時点でかなり涼しかったので、山頂は寒いんだろうなー…などど思いながら。
(結果的にそれは的中でした)

不安だったのは、同じ登山道を登るのが4回目なので
途中で飽きないかな、ということでした。
飽きることによってモチベーションが低下したり
油断が生まれたりしたら危ないですよね。
また、気が急いてペースを上げると高山病になりやすくなりますし。


しかし、登り始めてみると、飽きることなく歩けました。
慣れによる余裕はありましたが
油断することなく、逆に楽しみながら登れました。

眼下に雲が広がってる光景は何度見ても感動します。


■高山病を防ぐために

登り始めてほどなくして、辺りは暗くなってきました。
ヘッドライトを使って照らしつつ、
こまめに休んで、水を飲んでお菓子も食べて…
念入りに水分とエネルギーを補給しながら登ります。

登山道のトイレは有料(1回200円)ですが
それを気にして水を飲むのをためらうと高山病になりやすくなります。
高山病は、標高が上がることによって酸素が薄くなるために
頭痛や吐き気が起こる病気ですが

・急激に標高が上がらないようにして
 体を慣らしながら登る
・深呼吸をして酸素をたくさん取り入れる
 (息切れしないペースで歩く)
・酸素を体に行き渡らせるため、水分をよく取って
 血液をサラサラに保つ

これらが主に防止対策になります。

水はこまめに飲んだ方が良いのです。
(ただし、一気にたくさん飲むのではなく、頻発に足を止めて少しずつ飲むと良い)

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ちなみにトイレの看板にはヒバリちゃんの想い人が…
(あんハピ♪ネタ)


■途中までは順調

普通に登ったらかなり早く着きそうだったので、ゆっくり登りました。
それにしても8月末ということもあってか、人が少なかったですね。

途中、追い越されたり追い越したりで
何回も同じ登山者に会うんですが
この日も同じアメリカ人の二人組に何回も会いました。

山小屋前で休憩中に話しましたが、フロリダから来たとのこと。
自分も幼い頃、親に連れられてフロリダに行ったことがあったので
その記憶を総動員して何とか話してました。

こういう風に国際交流できるのも富士山の魅力です。

六合目を超えると、しだいに人が多くなってきました。


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登山途中の夜景。
左の白い町明かりが河口湖周辺。
富士吉田…と言えばいいのかな。
右の黄色っぽいのが、遠くの
東京だと思われます。



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本八合目のトイレは自動改札!
(200円入れると入れます)


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本八合目トモエ館は、同人誌でも少しだけ登場します(宣伝)


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ちなみに本八合目の『富士山ホテル』で夜食を。
カップ麺が600円。
さすが山です。


■本八合目~山頂へ

そんなこんなで、本八合目までは順調だったんですが
ここから上が大変でした。

ご来光登山(山頂で日の出を見る)では、
途中の山小屋で宿泊して
日の出の時間に間に合うように出発することが推奨されていますが
今回私は早めに登頂したかったので泊まらずに出発。


そんなわけで、本八合目より上は
極端に人が減りましたね。

過去三回の登山では、頂上に近づくほど渋滞していたので
「今回は空いてていいなー」
と、この時は思っていました。

九合目あたりまで来たところで、ヤバいことになりました。

風が強すぎる!!

富士山の登山道はほとんどが森林限界よりも上だから
風を遮るものがないんですね…
おまけに富士山は周りに同じくらい高い山がない
単独で標高の高い山なので天気が変わりやすく
複雑な風が吹くそうです。
そして気温も低いから本当に寒かった。

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つららが出来てます。
寒すぎ!!
この時点で気温は真冬です。
風も強いから凍えそうでした。
(風速1mごとに体感温度は1度下がる)

しかし、頂上まで行けば山小屋がある!
山小屋で風を凌ぎつつラーメンを食べよう!
その想いだけを頼りに登り切り、ついに山頂へ。


■絶望の山頂

山頂の鳥居と狛犬のところで記念撮影を。

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ブレすぎですね。
風が強すぎて、まともに立っていられませんでした。

登山道も風が強かったのですが、山頂はさらに強風です。
岩影でやり過ごすことも出来ないので状況は悪化!
登頂の感動や達成感どころじゃない!


さらに最悪なことに、
頼りにしていた山小屋が全て
閉まっている!!


期待していたのはこの光景。

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これは2014年に登った時の頂上の写真です。

ここでラーメンを食べることだけが望みだったんですが
2016年8月31日未明の実情はこれです。

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もはや絶望しかありません。
食事はともかく、風を凌ぐことすらできないわけですから。


幸いにもトイレは開いていて
そこに3人ほど避難していたので私も加わりました。
あのまま風に当たり続けていたら凍死しそうでした。


本当は日の出の前に本八合目まで戻ろうと思っていましたが
風が強くてそれも断念。
日の出を待つことにしたんですが、この時点で午前2時。
早く山頂に着いたのが裏目に出ました。

おとなしく宿泊しておくべきだったな、と思いました。
おそらく泊まっていた人たちやツアーの団体さんは
山頂の状況を察知してご来光前の登頂をあきらめたのではないかと思います。

それでも、山頂のトイレには最終的に20人以上が避難してきましたけどね(笑)
トイレの通路が満員になってました。

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一緒に登頂しようと連れてきたアリス。
まさかトイレで撮ることになるとは(苦笑)

そこから日の出まで3時間ほど。
外の激しい風の音を聴きながら寒さに耐え
明るくなるのを待ちました。

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避難してたトイレの窓から撮った夜明け。
ちなみに、この三枚の写真は1分くらいの間に撮りました。

日は出ていたんですが、風が激しすぎて
曇ったり晴れたりを凄いスピードで繰り返していました。


■下山


午前5:30
相変わらず風は強くて寒いんですが
明るくなった分、安心感は出てきました。

山頂の山小屋は相変わらず閉まっていて、
どうやら寒さで水が凍って食べ物が作れないから開かなかったらしいです。

かなり命の危機を感じましたが
いい勉強になりました。

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カラッと晴れている下山道。
風は強いですが、山頂よりはマシでしたね。
ただ、登山道は岩場が多いのに対して
下山道は砂走になっているので
巻き上げられた砂がガンガン飛んできます。

目に入ってきたり、口にも入ってきて…
不愉快です(笑)


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途中の本八合目まで戻ってきました。
しかし、下山は登りに比べてモチベーションが低下しやすいのと
下山道がとにかく単調で変かがないので
「まだ本八合目か…」と絶望します。

「まだ八合目か…」
「まだ七合目か…」
と思いながら歩くこと三時間。
途中、六合目あたりからは登山道と同じ道を下るので
昨晩歩いた道になります。
ここまでくると多少は気が楽ですね。


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そして戻ってきました、五合目。
生きて帰って来れたことに感謝しました。
今までで一番過酷な登山でした。

8:30に着いたのでちょうど三時間ですね。
新宿行きのバスは10:00発なので
朝食を取り、お土産を買ったりしながら待ちました。


■まとめ

今回はとても厳しい環境を体験したので、
命の危機、そしで無事に帰ってこれるありがたさを実感しました。
過去三回は、順調だったのですね。

思うに、8月後半に行くほど厳しい登山になるのでは。
頂上は極寒ですからね…
とはいえ天気はその日その日で運もあるでしょうけど。

来年は7月中か、8月の上旬で登ろうと思いました。


もうひとつ勉強になったのは
あきらめて引き返すことも大事
ということです。

登っていて、あまりにも風が強かったら
途中の山小屋まで引き返して夜明けを待った方がいいですね。
朝になってから登るか、そのまま下りるか考えても遅くないです。
命あっての物種ですからね。


そんなこんなで、富士山は今年も登頂しましたが
とても優しい登山ではなく、色々な発見がありました。

大自然はこわい!

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